診療科・部門
整形老年診療科
診療科の概要
整形老年診療科は、高齢者の整形外科入院患者さまの内科的部分を担当致します。整形外科の入院患者さまの特徴として、高齢者が多く、年齢とともに、心疾患、糖尿病、認知症、運動器疾患などの慢性疾患が増加します。そのため入院中に感染症やせん妄などの合併症が生じ、入院期間が延び、日常生活動作が低下する可能性があります。これに対応するため2023年9月より整形老年診療科を新設しました。内科的慢性疾患の管理や合併症への対応に加え、他職種と連携して、患者さまに対して包括的なケアも提供いたします。
ケアの内容
整形老年診療科の主な診療内容は以下になります。
患者面談と退院調整
- 入院時に患者さんやご家族と面談を通じて、患者さんの日常生活動作や社会的背景などを包括的に評価します。
- 入院後の面談では、入院経過やリハビリの現状を共有し、患者さんやご家族と一緒に目標について話し合います。
- 面談には看護師と医療ソーシャルワーカーも同席し、患者さんやご家族のケアと介護サービスの利用や調整のサポートを行います。
早期手術のサポートと術後診療
- 手術前にリスク評価を実施し、安全な手術を可能にする体制を整えます。
- 大腿骨近位部骨折(48時間以内に手術を行うことが重要視されております)の患者さんが早期手術できるようにサポートします。
- 手術後は血糖管理や疼痛管理を行い、感染症やせん妄などの合併症にも対応いたします。
他職種連携
- リハビリテーション室との連携により、リハビリの現状や今後の見通しを共有し、退院の支援を行います。筋力低下が目立つ場合は、栄養科と連携し、リハビリと栄養双方からアプローチを行います。
- 栄養科と連携して、入院中の栄養管理を行います。栄養状態の評価を行い、個別にタンパク質やカロリー摂取を促すためのサポートを提供します。
- 薬剤部と連携して、服薬管理に取り組みます。多くの薬を服薬されている患者さんに対しては、薬の副作用による転倒や骨折のリスクにも注意し、必要に応じて服薬調整を行います。
骨粗鬆症治療
- 既存骨折が新しい骨折のリスクが増加させるため、骨粗鬆症治療にも力を入れております。
- 院内の骨折リエゾンサービスチームと連携して、必要な患者さんには骨粗鬆症治療を開始し、退院後も治療の継続もサポートします。
先生紹介
院長野瀬 貴久Takahisa Nose
- 専門
- 循環器内科
- 卒業
- 関西医科大学医学部(1998)
- 経歴
- 神戸大学医学部第一内科(循環器呼吸器内科) 入局
- 兵庫県立柏原病院 研修
- 国立明石病院(現、明石医療センター) 研修
- 神戸大学医学部附属病院循環器内科
- 兵庫県立柏原病院
- 済生会兵庫県病院
- 神戸百年記念病院
- 医療法人社団十善会野瀬病院 診療部長 就任
- 医療法人社団十善会野瀬病院 副院長 就任
- 医療法人社団十善会野瀬病院 院長 就任
- 資格
- 日本医師会認定産業医 / 難病指定医 / 社団法人日本内科学会認定内科医
常勤医師前田 豊敬Toyotaka Maeda
- 専門
- 麻酔科
- 卒業
- 鹿児島大学医学部医学科(2012)
- 経歴
- 医療法人社団せいゆう会神明病院
- 医療法人敬幸会垣田医院
- 加古川東市民病院
- 湘南鎌倉総合病院
- 野崎徳洲会病院
- 野崎徳洲会病院
- 医仁会ふくやま病院
- 医療法人社団十善会野瀬病院
- 資格
- 麻酔科専門医
医師肱川 健Takeshi Hijikawa
- 専門
- 消化器科
- 得意分野
- 消化器一般・鼠経ヘルニア
- 経歴
- 関西医科大学総合医療センター 肝胆膵外科
- 2024/10/1~ 胆膵外科 非常勤講師
- 資格
- 日本外科学会 指導医
- 日本消化器外科学会 専門医